FreeFDA青森―神戸1周年 新型コロナで運休余儀なく
フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の青森―神戸線は29日、就航から1周年を迎えた。2月末までの利用者は累計1万2331人。開業時から新型コロナウイルスの影響を受け、搭乗率は29・5%と目標の65%を大きく下回った。同社は県と連携してPRに力を入れながら、割安の商品を販売するなどして利用促進を図る方針だ。
同路線は1日1往復運航。新型コロナの影響で昨年4月末から運休を余儀なくされた。6月中旬に再開したが、感染状況により運休を繰り返してきた。
FDAは春季の利用を促そうと、タイムセールや神戸線のリピーターキャンペーンなど割安商品の販売を展開。4月第1週の予約は約50%と回復傾向にある。28日には花巻―神戸線が就航し、東北周遊観光の需要創出を見込む。
29日は県や青森市、FDA職員らが神戸に向かう便を見送ったほか、青森に到着した利用者に記念品を配布。小幡一久青森空港支店長は「新型コロナで認知拡大を図るのは難しかったが、感染対策を徹底しながら利用拡大を図っていきたい」と述べた。