Free健康増進サービスで差別化へ 24年開業の青森駅ビルホテル

駅ビルに入居するホテルの概要を発表する慈恵会の丹野智宙理事長=26日、青森市
駅ビルに入居するホテルの概要を発表する慈恵会の丹野智宙理事長=26日、青森市

JR東日本が青森駅東口跡地に2024年度の完成を目指し整備する地上10階建ての新しい駅ビルで、一般社団法人「慈恵会」(青森市、丹野智宙理事長)は26日、同市で会見を開き、4~10階部分に入居するホテルの概要を発表した。名称は「青森駅東口ウェルネスホテル」(仮称)で、宿泊客の健康増進を目的とした検査サービスを提供。血管年齢検査や頭皮、肌年齢のチェックなど保険外診療が受けられるようにする。

 ホテルは市内で病院などを運営する慈恵会と、県内で宿泊施設を運営する城ケ倉観光(同市)の2社が手掛ける。丹野理事長は両者の代表を兼ねており、慈恵会グループが一体となって経営に当たる。設計は久米設計(東京)。

 145室を予定する客室は室内で運動ができるタイプのほか、ビジネス客やクリエーター、シニア向けの部屋も用意する。

 検査サービスは医療職の従業員が担当。現時点では医師を配置しないため治療行為は行わない。最上階の10階には、エステティックやヨガのスタジオのほか大浴場なども設ける。

 丹野理事長は「ほかと同じようなビジネスホテルであってはいけない。旅行者の健康需要を刺激できるよう頑張りたい」と述べた。

 一方、慈恵会グループは昨年5月、新型コロナウイルスの影響による経営不振で破綻した青森国際ホテル(同市)を買収。丹野理事長は施設老朽化などのため同ホテルの再開を断念し、建物を解体する方針を示した。跡地の活用策は未定。

 雇用に関しては、元国際ホテルの従業員らを勧誘するなどして確保する方針。
駅ビルに入居するホテルの概要を発表する慈恵会の丹野智宙理事長=26日、青森市

 
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