Free巣ごもり効果?! 岩手競馬、ネット投票の売上好調
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要の高まりを受け、岩手競馬のインターネット投票の売り上げが好調だ。岩手県競馬組合によると、20年4月5日から21年1月11日まで計117日間のネット発売額は、前年度比71・3%増の443億8800万円。残るは3月の特別開催10日間で、単年度収支は黒字を確保できる見込み。
12日に盛岡市内で開かれた同組合運営協議会で、20年度の発売実績や収支見通しなどが報告された。
117日間の発売額の合計は、前年度比39・9%増の505億5600万円。ネット発売が全体を大きく押し上げた一方、自場発売は36・6%減の40億5800万円、広域委託発売は45・1%減の21億1千万円となった。これらを踏まえた20年度収支は1億2600万円の黒字を見込む。
21年度の事業運営方針では、コロナ禍で競馬場から遠のいた来場者の回復に努めるとともに、拡大したネット投票会員を岩手競馬ファンとして定着させる取り組みを進める―とした。開催日は日、月、火曜を基本とする。
同組合は「ネット会員の定着とネット発売の拡大に向け、多くの利用が見込める開催日程への見直しや情報発信の強化に努めたい」としている。