Free「立春朝搾り」仕込み始まる/八戸酒類五戸工場
五戸町川原町の八戸酒類五戸工場で、来年2月3日に発売される縁起酒「立春朝搾り」の醸造が行われている。28日は、蔵人が酒の品質を左右するとされる序盤の工程「酒母造り」に汗を流した。
立春朝搾りは日本名門酒会が毎年企画しており、2021年は37都道府県から44の酒蔵が参加。八戸酒類ではこれまで、八鶴を用意していたが、来年は初めて如空純米吟醸生原酒を出荷する。
五戸工場では、24日に醸造を開始。28日は、蔵人がこうじと水、酵母菌が入ったタンクに温度調節した蒸し米を入れてかき混ぜ、酵母を培養する酒母造りの作業に当たった。1月10日ごろから、もろみを作る「本仕込み」を始め、2月2日から出荷当日の3日早朝にかけて搾りを行うという。
杜氏(とうじ)の上井裕文さん(50)は「程よい香りとキレのある味わいの酒を目指している。2月3日に向けて緊張感を持って取り組んでいきたい」と話した。