Free「専用品種に専念して」高野さんアドバイス/八戸ワイン産業振興セミナー
八戸市は11日、八戸パークホテルで八戸ワイン産業振興セミナーを開き、社団法人日本ソムリエ協会認定のマスターソムリエ・高野豊さん(69)が品種選定や輸出戦略など目指すべき方向性をアドバイスした。
本年度2回目の開催で、約50人が参加。高野さんは、八戸の気候に合う可能性の高い国際的なワイン専用品種として、ヨーロッパの寒冷地で栽培される「ツヴァイゲルトレーベ」や「ピノ・グリ」を推奨した。
現状で栽培の多いマスカット・べーリーAについては「手軽に収量を上げられ食用にもなるが、ワイン好きが評価する品種ではない。できればワイン専用品種に専念して」と方針転換を促した。
輸出に関しては、「原料価格の安いヨーロッパで勝負するよりも、アジア向けの方が可能性がある」と解説し、八戸ワインの躍進に期待を込めた。