Free籠いっぱい、ウニ漁活気/洋野
洋野町の宿戸漁港で今季のウニ漁が始まり、ハマが活気にあふれている。昨秋に沖合から、餌場の増殖溝へ移植されたウニは、冬を越して順調に成長。8日は種市南漁協宿戸実行部会が約220キロを水揚げし、荷さばき施設には、紫色に輝く、籠いっぱいのウニが並んだ。漁は7月に最盛期を迎える。
同日は午前7時半ごろから、ダイバー3人が浅瀬にある増殖溝に入り、たもなどを使ってウニを採った。荷さばき施設では、部会員5人が大きさや種類ごとに選別した。
例年は、5月の大型連休中に開催する、宿戸ウニ直売会に合わせて漁を解禁するが、今季は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、行事が中止となったため、約1カ月前倒しし、今月1日から開始した。
同部会の吹切繁部会長(59)は「身がびっしり詰まり、色も良好。直売会の中止は残念だが、店先に並ぶウニを味わってほしい」と話した。水揚げされたウニは、地元業者を通じて近隣のスーパーなどに出荷されるという。