Free【新型コロナ】六ケ所村、手作り布マスク6千枚配布へ
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、六ケ所村は重症化リスクの高い妊婦や高齢者ら村内の約3千人に対して、手洗いできる布マスクの配布を決めた。村が材料を購入し、委託を受けた日本赤十字青森県六ケ所村奉仕団のメンバーらが、3月末から作業を開始。村の人たちをウイルスから守るため、6千枚を目標に心を込めてマスク作りに励んでいる。
マスク配布は、村民からの要望を受けて実施。全国的な供給不足で使い捨てマスクが用意できなかったため、布マスクを作製することにした。作製には奉仕団のメンバー約120人のほか、村職員有志も参加するという。
奉仕団は村内6地区に分かれて作業。このうち戸鎖地区では2日、三戸秀子委員長ら7人がマスク作りを行った。
作業ではサラシを切り分け、ミシンなどで両端を縫い付けて成型。メンバーは真剣な表情で一枚一枚仕上げていた。また、感染防止対策として全員マスクを着用し、メンバー同士の距離を取った。
三戸委員長は、「世界的に流行しており、新型コロナウイルスは本当に怖いと思うが、今回のマスク作りで奉仕団の使命を果たしたい」と笑顔を見せた。
マスクは村内の医療機関で滅菌した後に包装し、4月中旬から対象世帯に発送する方針。