Free法光寺参道松並木(南部)のアカマツ23本、県天然記念物に追加指定
青森県教委は3日、南部町の「法光寺参道松並木」のアカマツ23本を、県文化財の天然記念物に追加指定した。参道沿いにある500メートルの松並木は「法光寺の千本松」として地元住民に親しまれている。県教委文化財保護課の担当者は「(追加指定により)景観的価値が高まる」と期待を寄せる。
松並木は1958年、23本が県天然記念物に初めて指定。このうち舗装工事や車の通行の影響で9本が失われていた。
指定の理由は、▽歴史的背景が明確▽地域の分野、特色を反映している▽地域住民の関心が高い―など。新たに加わった23本は前回指定の調査報告書に「将来性を持つ若木」と記載されていた樹木群とみられる。
同寺の39代住職である楢山武浩(ぶこう)住職(47)は「祖父の代に最初の指定を受けており、孫の自分の代で追加登録されることは感慨深い。歴代住職の思いを受け継ぎ、後世に残していきたい」と力を込めた。
このほか、県技芸の保持者に、普化(ふけ)尺八の一種とされる「根笹派大音笹流錦風流尺八」の高橋勝良さん(60)=弘前市=を追加認定。認定者は通算で9人目となった。