Free本番まで1週間、練習に熱 八戸えんぶり
北国に春を呼ぶ、国の重要無形民俗文化財の「八戸えんぶり」が17日の開幕まで一週間を切った。迫る本番を前に、各地のえんぶり組は熱の入った練習に励んでいる。
八戸市の売市えんぶり組では10日夜、地元の消防団の屯所にメンバーが集結。笛や太鼓などのにぎやかなお囃子(はやし)が響き渡る中、子どもたちが「えびす舞」や「えんこえんこ」などの表情や動きを一つ一つ確認した。
今年、えんぶりに初めて参加する八戸小3年の酒井凜太郎君(9)は「本番では大きな声でやり切る」と気合十分。昨年、太夫デビューした同市根城9丁目の公務員橋本翔さん(19)は「楽しみで待ち遠しい。自分の小柄な体を大きく見せる、堂々とした摺(す)りを見せたい」と意気込んでいた。
八戸えんぶりは20日まで。初日は市中心街で「一斉摺(ず)り」が行われるほか、期間中は更上閣で「お庭えんぶり」、市庁前市民広場で「かがり火えんぶり」などが披露される。