Free目の状態知り安全運転を 視野診断機導入へ モータースクール青森県内4校

視野診断機の利用体験をする参加者
目の病気や視野の異常がないか検査する「視野診断機」が、ムジコ・クリエイト(弘前市)が運営するモータースクール4校に導入される。県内の自動車教習所への導入は初めて。19日には八戸モータースクールで体験会が開かれ、参加者が診断機の利用体験を通じて交通安全意識を高めた。
緑内障や眼瞼(がんけん)下垂が視野の狭窄(きょうさく)、欠損を引き起こし、信号や標識などの見落としの原因となることから、早期発見、治療につなげることが診断機の狙い。円状に配置されたランプがランダムに赤く点灯し、視認できた場合にボタンを押すことで、視野の広さを測ることができる。
今後、同社が運営する青森、八戸、弘前、浪岡のモータースクール4校に1台ずつ導入され、高齢者や企業ドライバー向けの講習などに活用される予定。
この日は、市や八戸警察署、運送事業者などの関係者10人が参加。診断結果に一喜一憂しながら、安全運転に向けて意識を高めた。
参加した同署交通課交通安全対策係の菊池一雅係長は「自分自身の目の状態を知ることができて、とても有意義な検査。若い人にも体験してほしい」と期待を込めた。
同社経営戦略室の棟方悟室長は「緑内障は無自覚のうちに病状が悪化するケースが少なくない。悲惨な事故を防ぐため、早期導入を目指したい」と話した。