Free名農高チーム「高校生ビジネスプランGP」ファイナリストに 1月12日に最終審査会

高校生ビジネスプラン・コンテストのファイナリストに選ばれた名農高生の3人
高校生ビジネスプラン・コンテストのファイナリストに選ばれた名農高生の3人

日本政策金融公庫が主催する第12回「高校生ビジネスプラン・グランプリ」のファイナリストに、青森県立名久井農業高(小笠原理高校長)2年生チームのプランが選ばれ、1月12日に東京大で開かれる最終審査会に出場する。全国から5151件の応募があり、書類審査の結果上位10プランの一つとなった。19日は同公庫の職員が同校を訪れ、生徒に記念メダルと招待状を手渡した。

 名農高チームのメンバーは、環境システム科2年の中居くららさん、鈴木奨梧さん、平山昊也(こうや)さんで、プラン名は「いっぱい食べて返済不要~腹ぺこ学生 奨学食糧支援サービス~」。

 プランでは、奨学金の返済に悩む学生と、人手不足に悩み規格外の農産物を抱える農家に着目。東北6県の農家と、東北の大学や専門学校で学ぶ学生50人を組織化。学生が近隣の農家で年に4日間農作業に従事し、農家は月1回学生に規格外の野菜やコメを無償提供する仕組みにした。学生側は食費が浮くため奨学金の借入額を抑えることができ、農家側は農繁期のアルバイト人件費を削減できる。

 名農高チームがファイナリストに選ばれるのは3回目。最終審査会では10チームがプレゼンテーションして競う。

 中居さんは「進学を考えている学生にとってとてもいいプランだと思う」と話し、鈴木さんと平山さんは「多くの人にこのプランを知ってもらい、将来の学生が楽になってくれれば」「ファイナリストに選ばれなかった高校生の思いも背負って、1位を目指したい」と意気込みを語った。

 これに対し、日本政策金融公庫八戸支店の加藤慶文支店長は「ファイナリストに選ばれた時点で記録に残っている。最終審査会では自分の記憶に残り、自信になる発表ができることを願う」と激励した。

 
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