Free「せんべい汁風こびりっこ」考案 八戸商高生、具材入り炊き込みご飯挟む

開発したせんべい汁風こびりっこをPRする八戸商業高のメンバー

青森県立八戸商業高商業科3年の生徒5人が考案した商品「せんべい汁風こびりっこ」が9日から、八戸市のやまはる旭ケ丘店で販売される。南部せんべいで赤飯を挟んだ昔ながらのおやつ「こびりっこ」の中身を、せんべい汁の具材を入れた炊き込みご飯に変更。数量限定で12月下旬ごろまで販売し、郷土料理の伝統継承と地域の魅力発信を目指す。

 同校の課題研究の一環。八戸の食を調べる中で学校給食で親しみのあったこびりっこに着目。同校では知名度はあったが食べる機会は少なく、甘い赤飯との組み合わせが苦手との声もあったという。

せんべい汁風こびりっこ

 開発に当たっては、味の濃淡やせんべいの硬さ、具材にこだわり、試行錯誤。一般的なせんべい汁に入る鶏肉やニンジン、ゴボウなどが入ったしょうゆベースの炊き込みご飯はうま味のある仕上がりとなり、時間の経過と共にしっとりとする南部せんべいになじんだ。

 レシピをやまはるに提案し、商品化が決定。1個180円(税抜き)で販売される。販売に合わせて、ポスターやポップも制作した。

 木村留依凪(るいな)さん(17)は「こびりっこがせんべい汁と並ぶくらい有名になってほしい。どうしたら目につき、食べてもらえるかを考えながら開発できたので自分たちの力になった」と満足げ。

 一方井遥音(いっかたいはると)さん(17)は「炊き込みご飯のおかげでインパクトのある商品になった。こびりっこが身近な料理になってほしいし、多くの人に食べてもらいたい」とPRした。

 
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