Free【みちのく生き物観察記】カワウ
カワウは湖や河川の中流域、河口に生息する体長80センチほどの黒い鳥。群れで行動し朝夕には隊列をなして飛行をするのが見られる。水に潜って魚をとらえるが、鵜(う)のみという言葉があるように口より大きな魚を丸のみすることがある。
八戸市の新井田川と支流の松館川の合流地点の浅瀬では、天気の良い日に羽を大きく広げる様子が観察できる。付近には近似種のウミウも生息する。見かけはほとんど変わりなく、強いて言えば黒の体色が緑光沢を帯びていることと、口角の黄色い部分がウミウはとがっていることぐらいで、新井田川の下流では両種が混在するようだ。これだけの鵜が生息できるということは新井田川で鵜飼のようなことができるのではないかと思えるほどだ。