Free【モノクロームに色をつけて 北奥羽カラー写真館】「D51」街を行く

 昔懐かしい昭和の日常や風景を、身近にリアルに感じてもらおうと、デーリー東北が所蔵するモノクロ写真に色を付けてみました。写真をクリックすると、カラー化されます。

 2024年現在も十和田市民文化センターに展示されている蒸気機関車「D51-663」。市制施行20周年の記念事業の一環として、1974(昭和49)年にやってきました。

 駅から線路が繋がっていない公園の一角に、重く大きな機関車は一体どのようにして運ばれてきたのでしょうか。答えは「人海戦術」。仮設のレールを移動のたびに敷設する作業を繰り返したのだそうです。

 今回の写真は、同年11月12日付の紙面から。青森県内での輸送作業は同月8~11日の3日間で実施され、本紙では9、10日に行われた市街地での移動の様子を伝えています。

 当時の記事によると「D51-663」は、全長19メートル、重量129.5トン。八戸から東北線を北上して、まずは国鉄三沢駅に移動。引き込み線を利用して十和田観光電鉄の路線に入り、十和田市駅に到着したとのこと。

 ここから「人海戦術」のフェーズが始まります。用意された仮設レールの長さは計100メートル。そのレールを敷いてD51をクレーンで引っ張り、レールが尽きたら後ろのレールをはがしてまた前に敷いて・・・を繰り返したそうです。

 D51は無事に目的地に到着。大きな仕事を成し遂げた作業員たちからは「バンザーイ」の大歓声が沸き上がったと伝えられています。

 画像編集ソフトのAI編集によってカラー化しました。実際とは色彩が異なる場合があります。「写真の色が違う」「こんな色だった」というご意見がありましたら、お待ちしております。

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