Free「シンデレラ」島守弁で演劇 八戸・島守中生、20日の文化祭で披露

20日の文化祭で島守弁による劇「シンデレラ」を発表する島守中2年生。島守弁を指導する中村悟志事務局長(左)と共に台詞のイントネーションを確認する
20日の文化祭で島守弁による劇「シンデレラ」を発表する島守中2年生。島守弁を指導する中村悟志事務局長(左)と共に台詞のイントネーションを確認する

20日に開かれる八戸市立島守中(髙橋英臣校長)の文化祭で、中学2年生が八戸市南郷島守地区に伝わる島守弁を使った演劇を発表する。童話「シンデレラ」を題材に、劇中のせりふやナレーションを地元の方言にアレンジ。生徒4人は、「のごすべぁ島守弁委員会」(春日惇夫委員長)の事務局長を務める中村悟志さん(72)の指導を受け、熱を入れて練習に励んでいる。

 生徒が演劇を発案し、島守地区自治会連合会の住民有志らで組織する同委員会が実現に協力。生徒が脚本から考え、中村さんがせりふやイントネーションを監修した。島守弁での演劇は初めてだという。

 16日は体育館で通し稽古を行い、生徒たちは基本的な動きからせりふ、発声の仕方などを確認。中村さんと一緒に台本を見ながら、島守弁での表現について調整する場面も見られた。

 練習を重ねる生徒たちの姿を見て「ほぼ百点の島守弁」と評する中村さん。「最初の読み合わせに比べてすごい練習をしたのだと分かり、素晴らしい出来だった。本番が楽しみ」と語る。

 出演する一人、市ヶ関レナさん(14)は「(島守弁は)普段は話さないので、劇を通して新しい言葉を学ぶことができた。おじいちゃんおばあちゃんの会話が分かるようになり、盛り上がるようになった」と笑顔。本番の発表時間は約15分。「みんなが楽しめる劇にしたい」と意気込む。髙橋校長は「地域の方々に広く見てもらいたい」とPRする。

 
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