Free撮影会やライブ、全国のファン満喫 二戸「浄法寺のねこ」30周年記念祭

「ねこの部屋」の前で、浄法寺のねこと記念撮影する家族連れ
「ねこの部屋」の前で、浄法寺のねこと記念撮影する家族連れ

二戸市のゆるキャラで、地域PRやイベント出演などで活躍する「浄法寺のねこ」の誕生30周年記念祭が5日、同市の「ぎゃらりー繁孝」で開かれた。全国各地から訪れたファンが、撮影会など多彩な企画を通じて交流し、“ねこ愛”にあふれた一日を満喫した。

 ねこは、地元の福蔵寺の「猫塚伝説」をモチーフに1994年に誕生した。しばらく認知度が上がらなかったが、2019年に市出身の4兄弟ロックバンド「SaToMansion(サトウマンション)」の佐藤和夫さんから名付けられたのを機にブレーク。交流サイト(SNS)での猫語の「つぶやき」も人気を集め、ファンが増えた。

 記念祭は有志約20人でつくる実行委員会が主催し、岩手県立大の学生もサポート。北海道から九州までの約300人が来場した。ねこをイメージした服などで仮装したファンには、記念品がプレゼントされた。

 会場の一角に、関連グッズで埋め尽くした「ねこの部屋」を開設。ひな壇には、ファンが持参した多くのねこのぬいぐるみを飾った。ねこのTシャツやキーホルダーなどのグッズや地元グルメの販売、景品が当たる抽選会も好評だった。

 撮影会でねこと、きょうだいの浄法寺のキャラ、友情出演した岩手県大船渡市や普代村のご当地キャラが一緒に登場すると、ファンは大喜び。思い思いのポーズで記念写真を撮った。

 八戸市出身の高校生アイドル華月さんのピアノ演奏や、名付け親の佐藤さんのミニライブも。ねこと共演した場面では、ファンから熱い声援が飛んだ。

 福岡市の大久保裕子さん(54)は、自作した衣装を着て来場。「ねこのかわいらしい動きや、SNSでつぶやくだじゃれが好き。会場で初めて会ったファンとも仲良くなれた」と笑顔。

 実行委員長の田山裕之さん(53)は「出演、出店者やファンがみんなでつくる楽しいイベントになった。今後もねこを通じ、交流の輪を広げる催しを企画したい」と手応えを強調した。

 
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