変幻自在の七色ボイスで若者を中心に人気の松浦航大さんと、「令和の歌まねヒロイン」として名をはせるよよよちゃんによる「歌まねジョイントコンサート」が５日、「ＳＧ　ＧＲＯＵＰ　ホールはちのへ（八戸市公会堂）」で開かれた。２人のハイクオリティーなものまねと圧倒的な歌唱力で、約１３００人の観客を魅了した。

　松浦さんは、持ち前の歌唱センスと多彩なレパートリーを武器に活動する歌手。交流サイト（ＳＮＳ）の動画総再生数は３億回を超え、昨年１０月には初のフルアルバムをリリースするなど、人気を博している。

　よよよちゃんは、２０２１年にＳＮＳに動画投稿を始めたことをきっかけに、ものまねアーティストとしてデビュー。歌手のＡｄｏ（アド）さんや中森明菜さんからアニメキャラまでレパートリーは幅広く、多方面で活躍している。

　コンサートはデーリー東北新聞社の主催で、青森朝日放送の共催。よよよちゃんがソロで１９曲、松浦さんが２０曲を歌唱し、客席に向かってコールアンドレスポンスをしたり、プレゼントとしてサイン入りボールを投げ入れたりする一幕も。

　終盤には２人がデュエットし、星野源さんの「恋」とＡＩさんの「Ｓｔｏｒｙ」の２曲を披露。会場は最高潮の熱気に包まれた。

　母の順子さん（４０）と共に訪れた新郷村立新郷小４年の滝沢凜さん（９）は、「日頃からテレビで見ていたが、生の歌声とものまねは別格。最高のステージだった」と感動した様子だった。

　よよよちゃんは取材に、「客席に手を振ったら、たくさんの歓声が聞こえた。盛り上がってくれてうれしい」と感慨深げ。松浦さんは「これまでのライブの中でもトップクラスの熱量。また八戸でライブがしたい」と“再会”を期待した。