Free闇夜に浮かぶ緑の輝き 田子のツキヨタケ
新郷村の迷ケ平から田子町へ向かう県道田子十和田湖線沿いで5日夜、倒木に群生するツキヨタケを見つけた。キノコの傘の裏側がぼんやりと発光し、闇夜の中で幻想的に輝いていた。
ツキヨタケは一見、大型のシイタケやムキタケのような姿をしているが、食中毒を引き起こす毒キノコの一種だ。よく見ると形が違い、色も少し赤みを帯びている。
傘の軸を縦に割ると黒い染みがあり、色が赤みがかっていることなどで、間違いやすいムキタケと識別できる。生える時期もツキヨタケの方が少し早い。
星空が広がったこの日の夜。辺りが暗くなるまで待つと、暗闇に慣れた目でようやく、ツキヨタケがうっすらと光る様子がうかがえた。カメラで長時間露光して撮影すると、その光は鮮やかな緑色に浮かび上がった。