Freeプロの歌唱力と音楽生演奏、観客魅了 オペラグループ「びすとろ座」八戸公演

オペラ「ラ・ボエーム」の一場面
オペラ「ラ・ボエーム」の一場面

首都圏で活躍する八戸市出身の声楽家が中心のオペラグループ「びすとろ座」(上田誠司代表)の歌劇「ラ・ボエーム」八戸公演が22日、市公会堂で開かれた。プロの歌唱力と音楽の生演奏で、観客約400人を魅了した。

 「ラ・ボエーム」はプッチーニが作曲した全4幕のオペラ。詩人のロドルフォは、クリスマスイブに出会った針子のミミと恋に落ちるが、彼女は病にかかり、やがて死んでしまう。2人の物語だけでなく、彼の友人マルチェッロと元恋人ムゼッタとの関係など、彼らを取り巻く人々も描かれた作品。全編イタリア語で、舞台奥に日本語字幕を映して上演した。

 第2幕では、一般応募で集まった小学生から70代の市民約30人の合唱団が、メインキャストと一緒に街中を行き交う演技をしながら歌を披露。伸び伸びとした声で舞台を盛り上げた。

 参加した八戸市立是川小3年の林崎大生さん(9)は「舞台で歌うのが楽しかった」と笑顔を見せた。

 同市出身で、ミミ役を務めた泉萌子さんは「あっという間の日々だった。みんなで助け合って舞台を作り上げることができた」と満ち足りた表情。上田代表は「子どもが参加するオペラは数少ない。今回の経験を通して音楽を続けていってほしい」と期待を込め、「八戸にもっとオペラを浸透させていきたい」とさらなる活動に意欲を示した。

 
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