Free五戸産の有機野菜、学校給食に使用 倉石小訪問の栽培農家、児童の好反応に笑顔

児童と懇談する春義彦さん(左端)ら生産者たち
児童と懇談する春義彦さん(左端)ら生産者たち

五戸町内の小中学校7校で、本年度から農薬や化学肥料を使わない、地元産の有機野菜を使用した給食が提供されている。町内の栽培農家が19日、町立倉石小(大岡忠信校長)を訪れ、給食を食べている様子を見学。児童からは「柔らかくておいしい」「毎日食べたい」など、好反応が続出した。

 町は有機農業の生産から消費まで、一貫して取り組む環境づくりを目指し、2023年3月に農林水産省が推奨する「オーガニックビレッジ宣言」を行った。給食への提供は今年6月から始まり、月平均約200キロの有機野菜を使用している。

 この日のメニューでは、タマネギ、ニンジン、ジャガイモがサラダやミネストローネに使われた。10月以降はゴボウやダイコンの提供が加わる予定。

 栽培農家で「はる農園」を営む春義彦さん、「たかやま自然農園」の髙山鉄身さんら5人が、校内放送で有機野菜について説明した後、1年生の教室から順に回った。

 春さんは「おいしそうに食べる表情を見て、より頑張ろうという気持ちになった」。髙山さんは「自分が作った野菜を消費者が食べる場面を見る機会は少ない。楽しそうな反応が見られてうれしかった」とそれぞれ語った。

 
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