Freeワイン用ブドウ収穫盛ん 寒暖差で高糖度に 八戸・南郷 

収穫が進むワイン用ブドウ。寒暖差で高糖度となっているという=24日、八戸市の南郷ひなた農園
収穫が進むワイン用ブドウ。寒暖差で高糖度となっているという=24日、八戸市の南郷ひなた農園

八戸市南郷地区でワイン用ブドウの収穫が盛んに行われている。南郷ひなた農園では、雨による病害発生や作業進行の不安はあるが、9月に入り1日の寒暖差が生じていることから高糖度に仕上がっているという。澤井勝吉代表は「今年産も良いワインになりそうだ」と期待を込める。

 約2・5ヘクタールに6品種を作付けしており、今月11日に収穫を開始した。24日は8人で、酸味と甘みのある「ピノ・ノワール」を収穫。猛暑に見舞われた昨年よりもスズメバチなどの食害は少なく、収量は増える見通し。アルコール発酵に関わる糖度は、朝晩の冷え込みで高い物では22度ほどになっているという。

 一方、8月以降の雨の影響も注視する。ワイン用ブドウは食用と比較して実が小さく密集しており、長雨は病害の原因となり得る。天候を見ながら、10月上旬までの作業を見込む。

 ブドウは岩手県のワイナリーに出荷し、オークだるなどで熟成させる。販売は再来年の春ごろの予定。

 
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