Free【月刊Dash】インカレリレーに初挑戦、決勝目指す 八戸学院大陸上競技部

八戸学院大男子400メートルリレーメンバー

19日に神奈川県で開幕する天皇賜盃日本学生陸上競技対校選手権(インカレ)のリレー種目に、八戸学院大が初挑戦する。8月にあった北日本学生対校選手権の400メートルリレーで好タイムをたたき出し、出場権を手にした。選手たちは「39秒台を出し、決勝に進みたい」と張り切っている。

 勝負強い選手がそろう同選手権の予選で、4人はいきなり見せた。1走小山樹が好スタートを切ると、成長著しい伊藤加周、コーナーに強い賀美正剛がぐんぐんと加速。アンカーを務める絶対的エース・灰玉平侑吾は快足ぶりを発揮し、真っ先にフィニッシュラインを越えた。チームベストを約0・3秒更新し、インカレの参加標準記録(40秒20)を突破した。

 「標準(記録)を取れて安心できた」と灰玉平。続く決勝では、冷静なレース運びでさらにタイムを縮めた。

 それでも賀美は、「2走の伊藤と自分の間で詰まってしまった。まだ改善の余地はある」と満足はしていない。ロスなくバトンを渡すための練習などに繰り返し取り組む。

 インカレで決勝に進めるのは、出場40チームのうち、各組1位にタイムの速い3校を加えた計8チーム。八学大は優勝候補に挙がる中大や伝統校の日体大、順大などと同じ組に入った。

 厳しい戦いが予想されるが、灰玉平は「どんな展開になっても自分らしい走りをしたい」と気合十分。賀美は「力みすぎずにレースに臨んでいきたい」と静かに闘志をたぎらせる。

◇小山樹(おやま・いつき)
岩手県一関市出身。3年。162センチ、55キロ。
◇伊藤加周(いとう・かしゅう)
山形県鶴岡市出身。3年。167センチ、57キロ。
◇賀美正剛(かみ・せいごう)
久慈市出身。4年。175センチ、61キロ。
◇灰玉平侑吾(はいたまたいら・ゆうご)
洋野町出身。4年。187センチ、77キロ。

 
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