Free糖度十分、品質上々 南部町でゼネラル・レクラーク収穫期

天候に恵まれ、高品質に仕上がったゼネラルレクラーク=10日、南部町の泉山果樹園
天候に恵まれ、高品質に仕上がったゼネラルレクラーク=10日、南部町の泉山果樹園

南部町特産の高級洋ナシゼネラル・レクラークが収穫期を迎えた。同町小向の泉山果樹園(泉山俊春園主)では10日、5人がもぎ取りや計量、選別に従事。今年は天候に恵まれ、高糖度で高品質という。地元にとどまらず国内外に、このおいしさを届けようと、作業は10月上旬まで続く。

 同園では約70アールで西洋ナシを栽培。生育は平年より5日ほど早く、凍霜害や強風被害が少なかったことから品質良く仕上がった。

 町の気候や、時代とともに変わる人々の嗜好(しこう)を見据え、先代の泉山茂さん(74)らが栽培を始めたゼネラル・レクラーク。甘みと酸味のバランスに優れ、滑らかな食感で幅広い年代に受け入れられやすい。大都市の果物専門店や香港など海外でも高く評価されているという。

 茂さんは30年以上にわたる生産や販売努力に触れ、「代替産地がない品種。今年も贈答用に向く大玉を取れるようにしていきたい」と話した。

 地元小売店の販売は、予冷、追熟を経て、11月上旬に始まる見込み。

 
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