Free帰ってきた焼山の盆踊り 7年ぶり、にぎわいの輪/十和田
焼山ににぎわい再び―。十和田市の奥入瀬渓流温泉で8月31日、7年ぶりに盆踊り大会が開かれた。2017年以来、開催が途絶えた「うしの湯祭り」に替わる祭り。地区に伝わる「焼山音頭」が久方ぶりに踊られ、訪れた多くの市民らに笑顔の輪が広がった。
地区の有志で作る市民団体「奥温(おいおん)」(服部圭代表)が主催。神奈川県から移住し、一棟貸宿「奥入瀬屋」を経営する金子周平さん(30)が中心となり開催にこぎ着けた。
奥入瀬渓流温泉スキー場駐車場を会場に開かれた祭りは、あいにくの雨の中で開幕。夕方には晴れ間がのぞき、「ほんに焼山良い所」の歌詞が響く中、やぐらとちょうちんの下に大きな踊りの輪ができた。
きりたんぽやピザ、射的などの出店も並んだほか、豪華景品が当たる抽選会もあり、大いににぎわった。
十和田湖畔休屋から浴衣姿で訪れた会社員宮美加子さん(52)は「初めて来たが、きれいな景色の中で踊れるのが素晴らしいと思う。毎年開催してほしい」と切望。金子さんは「温泉街のにぎわい復活に向け、来年以降もお祭りを開けるようにしたい」と話した。