Free故人に思いはせ 八戸・常現寺で「灯籠供養祭」

亡き人をしのび、祭壇に捧げられた灯籠=25日、八戸市の常現寺
亡き人をしのび、祭壇に捧げられた灯籠=25日、八戸市の常現寺

八戸新井田川流燈会(笹森昭二会長)主催の灯籠供養祭が25日夜、八戸市小中野の常現寺で行われ、市民が故人に思いをはせ、祈りをささげた。

 八戸の夏の風物詩として親しまれてきた「新井田川燈籠(とうろう)流し」は、コロナ禍で2020年から休止。昨年から再開されたが、河川環境の保全と参拝者の安全確保のため、陸上での開催に移行した。今年で45回目となった。

 この日は祭壇に約600個の灯籠が並ぶ幻想的な雰囲気の中、家族連れが静かに手を合わせた。

 同市新井田の河村昭子さん(73)は「亡くなった夫は船乗りで、年に一度しか帰ってこなかったけど、楽しい人だった。これからも6人の子どもたちを見守ってほしい」と話した。

 
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