Free「無料イラストかと…」公民館職員、利用規約の確認怠る 著作権元、八戸市に損賠請求
公民館職員がインターネットで無料のイラストを検索し、ダウンロードして「公民館だより」に使った素材が、規約上、個人使用以外は有料だったことから、八戸市が損害賠償を求められていたことが21日、分かった。
市教委が市議会総務協議会で明らかにした。著作権元が6月に指摘。規約には有料と明記されていたが、職員が確認を怠った。損害賠償額は11万円。
市教委によると、ダウンロードしたイラストは、市内の公民館が昨年1月に発行した「公民館だより」に使用。公民館職員が利用規約を見落として作製し、約1年にわたり市のホームページに掲載されていた。
今回のイラストは、非営利の個人使用は無料だが、営利目的や個人以外の使用は有料だった。自治体も有料対象。損害賠償額は著作権元が利用規約で示している基準に従って算定し、市が全国市長会市民総合賠償補償保険で支払った。
市教委社会教育課の高橋宣子課長は「公民館だよりなどを発行する際はイラストの出典元の確認を徹底するほか、著作権制度に関する研修で職員の意識向上に努める」と述べた。