Free「青森から力士、関取を」現役時代の裏話も 安治川親方、七戸で講演

現役時代の裏話や今後についての抱負を語る安治川親方
現役時代の裏話や今後についての抱負を語る安治川親方

青森銀行七戸支店の取引先でつくる青銀七戸青友会(米内山正義会長)は7月29日、七戸町の柏葉館で、大相撲の元関脇安美錦の安治川親方(45)=本名杉野森竜児、深浦町出身=を招いた講演会を行った。技巧派として名をはせた人気力士の話に、町内外から訪れた相撲ファンが聞き入った。

 同会設立40周年を記念したイベント。町内外から約60人が参加した。

 安治川親方は「青森県と相撲と私」と題して講演。地元で切磋琢磨しながら力を付けた幼少期についてや現役時代に食事トレーニングで苦労したことなどを軽妙な語り口で披露し、会場を沸かせた。

 現役時代には対戦した5横綱全員から計8つの金星を獲得。中でも4つの金星を挙げた朝青龍関との対戦では、出稽古を繰り返し、何場所もかけて相手の癖を盗んだことを明かした。

 また、貴乃花関現役最後の相手として話題になったことについては、当初は周囲の反応から「とんでもないことをしてしまったのでは」と悩んでいたと告白。しかし、その後巡業先で食事した際に「けががあったから負けたわけじゃない。あの時の安美錦の力に負けたんだ」と言われ、心のつかえが取れたと話した。

 2022年12月に伊勢ケ浜部屋から独立し、安治川部屋を設立。「『青森から関取』ということを念頭に稽古もスカウトも頑張って力士を育てていく」と故郷への思いも口にした。

 
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