Free林家ペーさんらのトークに爆笑の渦 八工大生が企画、階上で落語会

トークショーで会場を沸かせる(左から)林家とんでん平さん、林家ペーさん、小湊美貴さん
トークショーで会場を沸かせる(左から)林家とんでん平さん、林家ペーさん、小湊美貴さん

八戸工業大3年の小湊美貴さんが企画した落語二人会が3日、階上町わっせ交流センターで開かれた。落語家の林家とんでん平さん、タレント林家ペーさんらが出演し、会場に詰めかけた聴衆約80人を楽しませた。

 同センターの利用活性化のアイデアとして昨年、小湊さんが提案したアイデアを自ら実現した。

 とんでん平さんは、30年以上前から手がけている「手話落語」を披露。「聴覚障害のお客さんにも壁をつくらず、誰もが楽しんでほしい」と、古典落語「初天神」を熱演しつつ、情景描写や親子の会話を自らの手話で表現し、喝采を浴びた。

 ぺーさんはギター漫談で持ち歌などを披露する一方、パリ五輪に出場する同町出身の小原佑太選手にもエール。「小原は2月29日生まれ。今はパリにいるの、やっパリ」など、誕生日の記憶や駄じゃれといった往年のネタで爆笑をさらった。トークショーでは、2人の師匠である初代林家三平や、林家一門に関するエピソードで会場を沸かせた。

 来場者の中には、初めて生の落語を体験した難聴の当事者も。夫婦で訪れた八戸市の佐藤美咲さん(28)は「手話を付けてくれると、話の内容がだんだん分かって面白かった。こういう機会があれば、また参加したい」と笑顔を見せた。

 進行役を務めた小湊さんは「とても緊張したけど、予想以上の皆さんが来てくれてうれしかった。今後も施設を有効活用したイベントを考えてみたい」と意欲を見せた。

 
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