FreeRPAで業務自動化 本紙の導入事例紹介 八戸でDXセミナー
八戸インテリジェントプラザなどが主催するDX(デジタルトランスフォーメーション)セミナーが17日、八戸市の同プラザで開かれた。デーリー東北新聞社システム開発部の十文字孝太次長が、紙文化が根強い同社で、ロボットにより業務を自動化するRPA(ロボティックプロセスオートメーション)を導入した効果や課題を紹介。地元企業や自治体の関係者ら35人が業務効率化やIT人材育成の参考にした。
十文字次長は、新聞紙面に掲載している交通機関の空席情報を例に、以前は人が手作業でインターネットから情報収集していたものを自動化した結果、月平均60時間以上の作業時間の削減につながり、その他の業務も自動化の機運が高まったことなどを成果として示した。
一方、RPAの導入は、効果に見合う費用か、必要性について社内の理解を得られるか、扱う人材がいるかなどが壁だと指摘した。
自社DXの取り組みによりプログラム開発の知見が蓄積し、地元企業のRPA導入支援も展開している。十文字次長は「地元にノウハウを還元し、伴走しながらサポートしていく」と意欲を語った。