Free「アレコ」前で「アレコ」上演 11月、国内初公演のバレエ/青森県美
青森県立美術館は11月1~4日、マルク・シャガール作のバレエ舞台背景画「アレコ」を展示している同館のアレコホールで、新たに編成したバレエ「アレコ」を上演する。アレコは1968年を最後に半世紀以上、上演されておらず、同館によると国内での公演は初めて。杉本康雄館長は「アレコの背景画は現在、美術作品として親しまれているが、再び舞台美術としての命を吹き込みたい」と意気込む。
アレコは、ロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンの叙事詩「ジプシー」を原作に描いた、貴族青年アレコとロマ民族の娘ゼンフィラとの悲劇。背景画は、米国バレエ団の依頼を受けて制作され、現在は全4作品が同館に展示されている。
公演は当時の資料を基に音楽や振り付け、衣装を制作。アレコホール内に舞台を設営し、4日間で計6回上演する。
出演者らによる制作発表会が11日、同館で開かれ、アレコ役を演じるダンサー大川航矢さん=青森市出身=が「アレコの再演はバレエ界でも歴史的な出来事で、地元青森で公演できるのは感慨深い」と思いを語った。
チケット料金は、一般9千円、高校生以下5千円(いずれも手数料込み)。販売は8月1日午前10時から、ウェブサイト「カンフェティ」で受け付ける。