Free自分の「好き」を一冊に HACHINOHE ZINE CLUB発表会

発表会には多くの人が来場し、メンバーが制作したZINEを楽しんだ=18日、八戸市美術館
発表会には多くの人が来場し、メンバーが制作したZINEを楽しんだ=18日、八戸市美術館

自分の好きなテーマやデザインで制作する雑誌「ZINE(ジン)」。八戸ブックセンターでは、昨年10月からワークショップ「【HACHINOHE ZINE CLUB】ZINEを作ってみよう!」を複数回実施してきた。18日には、メンバーが制作したZINEの展示発表会を市美術館で行い、それぞれが“好き”や“伝えたい”気持ちを込めて完成させたZINEを、来場した市民らに披露した。

 参加者は約半年かけて、輪転機の使い方を学んだり、お互いにアドバイスを送り合ったりして、ZINEを制作。短歌やエッセー、イラスト、漫画、小説のほか、落とし物の写真集や給料袋をまとめた冊子などユニークなものも。製本方法も、糸を使った和とじ本から、コンビニでプリントした中とじ本、印刷所に頼んで商業本と見まごうほどに仕上げた本までさまざまだ。

 発表会には、青森、岩手両県から16人のメンバーが参加。各ブースにZINEを並べ、制作のきっかけや作り方を来場者に伝えながら作品をアピールした。来場者は制作者それぞれのこだわりに触れ、ZINEの持つ多彩な魅力を感じ取っていた。

 初めて絵本を制作した同市のれとろんさん(43)は「(絵本という)形にできたこと、直接見てもらえて感想をもらえたことがうれしかった。さらに絵の勉強をしてレベルアップしていきたい」と、制作魂に火がついた様子だった。

 同センター企画運営専門員の太田博子さんは、「制作は一人の作業だけれども、仲間で集まって刺激を受けられるのはいいことだった。発表会にこぎ着けられて良かった」と振り返った。今後は、クラブへの参加希望者をメンバーに迎え、9月の八戸ブックフェスでの発表を目標に、それぞれが新しいZINEの制作や改良を行っていく。

 
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