Free「はれわたり」今年も特Aを 青森県南地方で田植え進む

スマート農機で行われた「はれわたり」の田植え。生産者は「今年も特Aを」と意気込んでいる=16日、南部町苫米地
スマート農機で行われた「はれわたり」の田植え。生産者は「今年も特Aを」と意気込んでいる=16日、南部町苫米地

青森県南地方で着々と田植えが進んでいる。南部町で水稲栽培などを手がける「山金」(山道金太郎代表)は16日、同町苫米地の水田約4・5ヘクタールで「はれわたり」をスマート農機などを活用して植え付け。「今年も特Aを取れたら」と出来秋に期待を込めた。

 はれわたりは、軟らかさや舌触り、食味の良さが特長。高温障害で粒が欠ける「胴割れ」の発生が少ないとされる。本格デビューの昨年は猛暑に見舞われたが、米の食味ランキングで最高評価の特Aを獲得。県ブランド米「青天の霹靂(へきれき)」を栽培できない県南地方にとって、希望の新品種となっている。

 同社は苗作り用の種まきを4月中旬、田植えを今月15日に始めた。夏日を記録するほどの暑さや、少雪による水不足の懸念はあるものの、これまでは順調という。6月上旬までに、はれわたりと「まっしぐら」計60ヘクタールほどの作付けを予定している。

 16日は10人が従事。昨年導入の自動運転で直進可能な田植え機を使い、途中で中断することなく苗を継ぎ足しながらスムーズに作業を進めた。

 山道代表は「県南でも特Aを取れて励みになった」と明るい表情を見せる。「今夏も暑そうだが、水管理などを徹底して良い物を収穫したい」と名久井岳を背に意気込みを語った。

 
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