Free若女将がデザイン 「オーナー酒」の新ラベル/二戸
二戸市産の酒造好適米「ぎんおとめ」を原料に使った日本酒を、事前に注文したオーナーに提供する企画を手がける同市の酒米研究会と酒造会社・南部美人は、昨年完成した日本酒「オーナー酒」に新しいラベルを採用した。おぼない旅館(同市)の若女将の大建ももこさんが、金田一温泉郷の近くで酒米を栽培する水田の、のどかな風景をデザインした。
オーナー酒は例年9月ごろから注文を受け付け、市内で収穫された新米を使い、同社が仕込んだ高品質の酒を提供している。
今年以降の受注増につなげようと、新しいラベルを制作。大建さんが描いたのは金田一温泉郷から国道4号へ向かう道と、周辺の水田で、田植えが終わった時期の夜に月が田んぼの水面に映る様子も表現した。
ラベルにデザインした「Wa―no(ワーノ)」の文字は、「わ(方言で自分=オーナー)の酒」という意味を込めたという。
大建さんは「金田一の田んぼの風景が好きで、ふんわりとしたイメージで描いた。昨年の夏は暑かったが、生産者が頑張って育てた米で新酒が完成したことに感謝したい」と話した。
ぎんおとめを生産する、同研究会の五日市亮一会長は「地元の米と酒蔵にこだわったオーナー酒の需要が増えれば、生産者の励みになる」とラベルの効果に期待した。
オーナー酒に関する問い合わせは、製造元の南部美人=電話0195(23)3133=へ。