Free障害者虐待、防ぐ手だては 市手をつなぐ育成会が研修会/八戸

自身の経験を踏まえ、障害者虐待防止に向けた方策を語る小島幸子さん
自身の経験を踏まえ、障害者虐待防止に向けた方策を語る小島幸子さん

知的障害のある人や、その家族でつくる「八戸市手をつなぐ育成会」(川村暁子会長)は3日、市総合福祉会館で研修会を開いた。栃木県手をつなぐ育成会会長の小島幸子さんが講師を務め、参加者約40人が、障害者虐待防止法と強度行動障害の人の支援について学んだ。

 小島さんは講演で、障害者への虐待は養護者によることが多く、被虐待者は知的障害と行動障害のある人が多いとして、障害者への虐待を減らすには▽グレーでも通報▽行政による養護者支援▽施設側の支援の見直し―の3点が大事だと指摘した。

 重度の知的障害がある33歳の息子とのエピソードも紹介。通所する施設の職員や、病院に入院して治療を受けるまでの医師や看護師とのやりとりなど、試行錯誤してきた例を基に参加者に向けて支援の難しさやこつを語った。

 小島さんは、「養護者は施設に対して『大変な子だから預かってもらうだけでありがたい』などと思ってしまいがち」と解説。養護者が支援者らと適切なコミュニケーションを取ることを心がけ、「当事者に合った、より良い支援の形を探り続けることが大事」と呼びかけた。

 
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