Freeつくり育てる漁業に理解 八水高生、種苗生産施設見学
青森県立八戸水産高(中川伸吾校長)海洋生産科の2、3年生30人が6日、階上町の県栽培漁業振興協会(山崎結子代表理事)の施設を訪れ、種苗生産の現場を見学した。生徒は職員の話に耳を傾けながら、「つくり育てる漁業」に理解を深めた。
同校が生徒の進路選択の一助として進める企業見学の一環。
職員が同協会の位置づけなどについて説明。海の天然資源が減少し、水産物の漁獲量が低迷する中で、栽培漁業や養殖漁業の必要性が高まっている現状を伝えた。生徒たちは、同施設で現在飼育しているコンブの種糸やアワビ、ミネフジツボの稚貝、稚ナマコなどを見学。職員から、生物の特長や飼育する上での難しさなどの説明を受けた。
同協会で働く同校OBとの質疑応答も実施。上野章太郎主任(24)は「進路選択をするときは、自分にとって仕事とはどういう存在なのかを考えてみてほしい」と助言した。
同科3年の長根匠さん(17)は「実習と近い部分もあるが、仕事となると1ランク上がっている感じがした。養殖、栽培漁業に関わる職に就いて、海の環境を良くしたい」と話した。