Free県政20年の足跡語る 三村前知事、十和田で講演
前青森県知事の三村申吾さんが20日、十和田市のサン・ロイヤルとわだで講演した。5期20年の在任期間を振り返り、「時間をかけて成果を出したものは、積み上げた土台がしっかりしているため簡単には揺るがない」と実績を強調した。
講演会は上十三法人会青年部会(笹渕峰尚部会長)が主催。設立30周年記念事業の一環で開催した。
三村さんは、政治家への転身前に編集社で働いたことで「段取りを付ける癖が身に付いた」と自己分析し、知事在任中を回顧。さまざまな取り組みで有効求人倍率や農業所得が上昇したことなど挙げ「青森は変わってきている」と紹介した。
県が財政再建団体となるのを回避するため、行財政改革に特に力を注いだとし「次世代の負担を軽減するため、県債残高を縮減できたり、収支均衡を図れたりしたのがうれしかった」と語った。
その上で「何事も丁寧に段取りして地道に物事を進めるのが重要」と訴えた。