Free【月刊Dash】ソフトテニス 竹村瑠稀愛(平賀西中)
10月11日に広島県で行われた、ソフトテニスのジュニアオリンピックカップ(JOC)全日本ジュニア選手権女子シングルスU-17で準優勝した。年齢のカテゴリーは一つ上だったが、高校生相手に臆せず勝負し、青森県勢の実力の高さを証明した。
4歳の時に姉と兄の影響で、地域のスポ少でラケットを握った。競技の魅力を「レベルが高くなるほど、自分のやりたいことができなくなる」と、その難題を乗り越えることこそ-と語る。
小学6年の冬から黒石市のクラブチームに通い、中学2年でダブルスの県中学校体育大会夏季大会で優勝。順調に階段を駆け上がっていたが、今年の春季大会は3位に終わる。「メンタルで負けてしまった」。悔しさをばねに臨んだ夏季大会で春の雪辱を果たす。
「練習熱心で負けず嫌い」とクラブチームの藤田寛輝代表。竹村の特長を「教えることのできない『感覚』で想像を超えたコースに打ち込む」と評する。
今年3月にはU-14の世代別代表の強化合宿に参加。「全中の優勝者もいた。パワフルなボールで、どこに来るか分からなかった」。自身の特長を上回る選手に刺激を受けた。
その経験が成長のスピードを加速させた。10月はJOC準優勝に続き、鹿児島県での国体で少年女子青森県代表のシングルスを担い、久しぶりの入賞の立役者となった。
次の舞台は、11月下旬に宮崎市で開かれる「競技者育成プログラムStep-4」。「打ち込まれても自分の好きなテンポで打ち込み、三本の指に入りたい」。まだあどけない表情にりりしさが浮かんだ。
◇たけむら・るきあ 2009年3月生まれ。平川市出身。市立小和森小-平賀西中3年。中学での練習に加え、黒石市のクラブチーム「F.Challenge」で腕を磨く。好きなバンドは「ONE OK ROCK」。趣味は睡眠で、長い時は10時間近く眠ったことも。157センチ。