Free九戸舞台の映画「青春ドデン」完成 村民有志が自主製作 県内外6会場で公開へ
九戸村民有志による自主製作映画「青春ドデン」が完成し、11月10日の村内での上映を皮切りに二戸市や盛岡市、都内、仙台市の計6会場で公開される。岩手県庁で1日、関係者が達増拓也知事に完成を報告。映画製作委員会委員長の伊藤仁副村長は「人口減、生徒の減少が課題の村と県立伊保内高について発信しようと、村民と一緒に一から作った。多くの人に鑑賞してもらいたい」とPRする。
クラウドファンディングや村内外の企業・個人からの寄付で資金を集め、4月から8月まで主に村内で撮影した。
二戸市の映像製作会社社長の柴田清克さんが監督、脚本を担当。地域おこし協力隊として都会から村へ移住してきた青年と、都会の高校から同校に転校してきた男子高校生が、徐々に地域に溶け込む中、村を揺るがす事件に巻き込まれたり、バレー部の存続をかけた試合に挑んだりする「地方群像劇」(柴田さん)だ。
1日は9人が県庁を訪れ、予告編を紹介。主人公を務めた村職員の大澤洋介さんは「映像作品への出演は初めて。不慣れな感じが出ているかもしれないが、一生懸命やった」、同じく主人公で同校3年の山本志道さんは「高校最後の年に映画出演というなかなか体験できないことができて、いい経験になった」とそれぞれ出演の感想を述べた。
柴田さんは、見どころについて「2人の主人公による二つの物語が絡み合うところ」と強調。取材に対し「地域の人口が減らないように頑張る人たちへの“応援歌”として見てもらえたらうれしい」と語った。
鑑賞料金は前売り、当日とも千円。高校生以下無料。上映会場は次の通り(かっこ内は上映開始時間)。
▽11月10日=九戸村公民館(午後6時半)
▽11日=同村公民館(午後1時半)二戸市民文化会館(午後6時半)
▽12日=盛岡市・プラザおでって(午後1時半)
▽17日=同市・トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館、午後6時半)
▽19日=二戸市民文化会館(午後1時半)
▽12月1日=東京都千代田区・明治安田ホール(午後6時半)
▽3日=仙台市青葉区・せんだいメディアテーク(午後2時)
公式サイトは、アドレスhttp://kunohemovie.wp.xdomain.jp/