Freeハチの巣狙いクマ押し入る? むつの神社、外壁など破壊
むつ市旭町にある呑香稲荷神社の壁や屋根などが壊されているのが31日までに見つかり、神社の関係者がむつ署と市に通報した。現場の状況から、クマがハチの巣を狙って押し入ったと推測されるという。
神社は元会津藩士で陸軍大将も務めた郷土の偉人、柴五郎やその親族がかつて居住したゆかりの建物。むつ運動公園テニスコートに隣接し、現在は無人。
総代の髙屋龍一さん(42)は「斗南藩に思いを寄せる人もいる。今後どう再建するかは関係者と相談して決めたい」と話している。
髙屋さんによると、10月30日午前8時半ごろ、壁や屋根、ガラス窓などが壊れているのを関係者が発見した。現場にクマの毛のようなものが落ちており、木の壁には爪の跡のような傷も付いていた。髙屋さんは「クマが(軒下にあった)ハチの巣を狙って屋根に上り、室内に落ちたのではないか」と推察する。
同19日午前までは被害がないことが確認されており、その後にクマが侵入したとみられる。
付近で清掃をしていた女性は「全く気付かなかったが、公園や民家も近いので怖い」と語った。