Free「八戸小唄」の魅力伝承 11月12日、市公会堂で「みちのくおどり」

熊谷雄一市長に公演をPRする泉紫峰さん(左)。隣は花柳葉昌栄さん=30日、八戸市庁
熊谷雄一市長に公演をPRする泉紫峰さん(左)。隣は花柳葉昌栄さん=30日、八戸市庁

日本舞踊公演「第53回みちのくおどり」(八戸市文化協会主催)が11月12日、市公会堂で開かれる。新型コロナウイルス禍などの影響で5年ぶりの通常公演となる今回の目玉は、地域で親しまれている楽曲「八戸小唄」のレコード化90周年を記念した伝承企画。30日には、同協会会長を務める泉紫峰さんら日舞の師範8人が八戸市庁に熊谷雄一市長を訪ね、公演をPRした。

 八戸小唄は1931年、新興都市八戸を全国に宣伝する狙いで、当時の神田重雄市長らが中心となって制作した。地元の俳人法師浜桜白が作詞、「東北民謡育ての親」といわれる宮城県の後藤桃水が作曲。33年にはレコードにもなった。

 今回の伝承企画には、次代を担う若手や小中高生計18人が出演。正調八戸小唄を華やかに踊り、魅力を伝える。

 表敬訪問では、紫峰さんが「八戸小唄を浸透させていかなければならない。伝承企画で、その意気込みを見てほしい」と抱負を語った。熊谷市長は「八戸小唄はメロディーがいい。公演を楽しみにしている」と期待を寄せた。

 「みちのくおどり」では、各流派の師範ら18人が古典舞踊14演目も披露する。午前10時半開演(開場10時)。チケットは3千円。はっち、市公会堂で取り扱っている。問い合わせは、八戸市文化協会=電話0178(43)1149=へ。

 
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