Free段ボールベッドやテント組み立て 大規模災害に備えを 野辺地高生が設営体験
野辺地町で大規模災害が発生した際、駅前、枇杷野地区住民らの屋内避難所に指定されている青森県立野辺地高(木立徹校長)は21日、比較的長期間に及ぶ生活を送れる避難所を生徒や教員が準備するケースを想定し、仮設テント、段ボールベッドなどを実際に設営する防災訓練を行った。参加者は班ごとに防災資材を組み立てて体育館に配置し、避難所のレイアウトなどについて学んだ。
訓練では、青森県内各地で防災教育などに取り組む「男女共同参画地域みらいねっと」(小山内世喜子代表理事)が講師・指導役を務め、生徒約90人、教員約10人が参加した。
同校第2体育館を会場に、避難所に必要な2人用のファミリーテント、段ボールベッド、簡易トイレなど組み立て資材を生徒10班、教員3班編成でそれぞれ担当箇所に分かれて懸命に設営。要支援者用や乳児の授乳、おむつ交換、更衣室、トイレなどのテントとスペースも設けた。
講義で小山内代表理事は「避難所での共同生活では、高齢者、乳幼児、女性に配慮したスペース分けが大事」と指摘。
参加者らは「段ボールベッド作りが難しそうだったが、説明書通りに組み立てられた」「テントの入り口を通路側にしないよう工夫した」「段ボール製の枕は硬い。ペットボトルにタオルを巻いて寝た」など感想や工夫を披露した。
1年の成田結翔さん(15)は取材に「居住スペースでテントを設置した。ベッドもテントも説明書を見れば作れる」と得意げに話した。