Free三戸高クリエイティ部のポスター完成 豊かな自然、少人数の利点アピール
青森県立三戸高(豊川武伸校長)クリエイティ部が初の活動として作成していた学校PRポスターが完成した。部員7人がクリエーターの支援を受けながら企画や写真撮影、コピーライトを担当。豊かな自然や少人数の利点などをアピールする10点を作り上げた。今後、全国募集を含めた生徒数確保のツールとして活用される予定で、関係者は「どんな反応があるか楽しみ」と期待を込める。
同部は、同校が本年度から全国募集の受け入れを始めたのに合わせ、学校活動の充実や情報発信の強化を図るために創設。1年生7人が入部し、人気コピーライターの日下慶太さんらクリエーター7人が講師を務めている。
ポスターのコピーライトでは、生徒数が少ないからこそ活躍の場が多いことを「ありあまる出場枠」「少人数だからできることいっぱい」、昼食で給食が提供されることを「お昼だよ! 全員集合」「みんなでランチ、いただきます」などと表現。生徒や教職員の協力を得て撮影した写真と組み合わせ、一つの作品にした。
13日は同校で完成披露会があり、部員が松尾和彦町長や慶長隆光教育長らに作品の狙い、こだわりを説明した。
全国募集で本年度入学した千葉優思さん(15)は、甲冑姿の生徒を撮影して「三戸城の麓で輝け! 青春」などのメッセージを添えた。出来栄えに「大胆で『三戸らしい』ポスターが作れたと思う。クリエイターさんに助けてもらいながらクリエーティブな体験ができた」と充実した表情。
松澤風花さん(15)は、部活帰りにリンゴをもらった実体験を作品に生かし、「都会の人に『実際にこんなことがあるんだよ』と伝わり、心に響いたらうれしい」と話した。
同校は来年度、クリエイティ部の活動を学校のカリキュラムにも生かすことを検討している。日下さんは「本年度は一部の生徒だけの活動だが、今後はさらに町に入って自由な取り組みができたら」と力を込めた。
ポスターは11月27日~12月25日、青森銀行八戸支店兼三日町支店で展示する。