Free着色遅れも作柄平年並み 南部町でリンゴ狩り始まる

「つがる」のもぎ取り体験をする園児。寒暖差が小さく着色は遅めだが、作柄は平年並みという=5日、南部町埖渡
「つがる」のもぎ取り体験をする園児。寒暖差が小さく着色は遅めだが、作柄は平年並みという=5日、南部町埖渡

南部町の観光農園4カ所で5日、リンゴ狩りが始まった。暑さで着色に遅れが見られるものの、作柄はおおむね平年並みという。同日、同町埖渡のユッキーファームでは園児を招いてセレモニーを開催。高温や台風の影響が不安視される中、佐々木幸雄園主は「今後の天気に注意し、11月まで良い物が取れるようにしたい」と気を引き締めた。

 同農園では約80アールに6品種を栽培。開花期は早かったが、夜の気温が下がらず一日の寒暖差が小さいことから着色に遅れが出ており、収穫期は平年並みに落ち着いた。他の農園では猛暑で果皮が変色する日焼けが一部報告されているが、葉を取る時期を調整し被害を免れたという。

 セレモニーに出席した同町の福地こども園(小川陽子園長)の年長児16人は早生わせ品種「つがる」のもぎ取りを体験。丸かじりで青森の秋の味覚を味わった。大下心愛ちゃん(6)は「真っ赤なリンゴを選んだよ。おいしくて大好き」と笑顔で頰張った。

 収穫は品種を変えながら約2カ月間続く。晩生種「ふじ」は見栄えが悪くなる「ツル割れ」を起こしやすく、天候への不安は尽きない。佐々木園主は「暑さが落ち着いても気を抜かずに作業を進めたい」と語った。

 リンゴ狩りは11月上旬ごろまでの予定。時間は午前9時~午後4時。料金(40分間)は中学生以上800円、3歳~小学生400円、持ち帰りは別料金。団体は要予約。問い合わせは、ながわ農業観光案内所=電話0178(76)3020=へ。

 
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