Free高温障害の懸念、適期刈り取り徹底を 青森県産米
青森県は30日、黒石市の県産業技術センター農林総合研究所で、「あおもり米」活性化秋季生産技術研修会を開き、全国デビューを迎える「はれわたり」や主力米「まっしぐら」の生育状況と今後の対策を確認した。現状について、梅雨明け以降の記録的な暑さで、県内全域で高温障害の懸念が高まっていると指摘。もみの黄化程度などを見極め、適期の刈り取りを徹底するよう呼びかけた。
生産指導を担当する農協や関係市町村の職員約50人が参加。県の担当者が成育状況などを説明した。
出穂後6~10日間の最高気温の平均は、三戸35・4度、十和田32・5度などとなり、大半の地域で胴割粒が発生しやすくなる30度を超えた。出穂後6~15日の平均気温の平均は八戸や三戸、十和田などで白未熟粒が発生しやすくなる26度を超過した。
刈り取り適期は、出穂後の平均気温の積算がつがるロマンとまっしぐらは960度、はれわたりが970度が目安。県南内陸、県南中央は9月3~6日、県南北東部、下北が同9~12日となる。
ただ、登熟期間の平均気温が高く、今後も高温で推移するため、ほ場全体のもみが90%、枝梗が3分の2程度黄化した時期を見極め、速やかに刈り取る必要があるとした。
県農産園芸課の大和山真一課長は「積算気温だけでなく、ほ場ごとの判断が必要。刈り遅れだけは避けてほしい」と強調した。