Free競技流鏑馬、世界に発信へ 十和田乗馬倶楽部の上村代表
日本初の女性流鏑馬指導員で十和田乗馬倶楽部代表の上村鮎子さん(52)=十和田市在住=が8日、八戸パークホテルで開かれた東北ニュービジネス協議会あおもり支部の第44回講演会の講師を務めた。スポーツ流鏑馬の普及に尽力した20年を振り返りながら、世界に向けて発信を強化していくことに意欲を示した。
上村さんはスポーツ流鏑馬の第一人者。伝統的な流鏑馬は男性に限られていたが、競技として性別や年代を問わず普及させようと、2003年から毎年春に十和田市で開かれる女性限定の桜流鏑馬などを企画。地域に流鏑馬文化を根付かせてきた。
講演会は「スポーツ流鏑馬で地域とつながる! 20年の活動紹介」と題し、上村さんが取り組んだきっかけや、南部馬の歴史などを紹介した。
現在は将来に文化を残していくため、若者への普及に力を入れているといい、「流鏑馬をする人、支える人、見る人が感動を共有することが重要だ」と強調した。
25年に開かれる大阪・関西万博の連携企画にも参加しており、「世界にスポーツ流鏑馬を知ってもらい、海外での拠点づくりにも取り組んでいきたい」と意気込んだ。