Free朝のニュースダイジェスト(8月9日)
【チーノ解体、工事本格化】
八戸市十三日町の商業ビル「チーノはちのへ」一帯の民間再開発事業で、ビルの解体工事が8日、本格化した。今年3月に着手した内装の解体やアスベスト(石綿)の除去作業が7月末までに完了。同日から外壁の取り壊しに入った。工事が順調に進めば、中心街を象徴する大型ビルは年内に姿を消すことになる。
【八戸市内の神楽団体、再興委設立】
八戸市内の神楽団体が連携し、「八戸圏域山伏神楽再興委員会」を設立した。長年、各団体では担い手不足や認知度の低迷などに悩まされており、関係者は「今後4、5年で消滅の危機にさらされる団体もある」と厳しい現状を語る。今後はイベントを開催し、神楽の魅力をあらためて広めながら、各課題の解消につなげたい考えだ。
【岩手の最低賃金、893円に引き上げへ】
岩手地方最低賃金審議会は8日、2023年度の岩手県の最低賃金を現在の時給854円から39円(4・57%)引き上げて893円とするよう、岩手労働局長に答申した。引き上げは20年連続。率は目安額を時給で示すようになった02年度以降で最大だった22年度をさらに上回った。早ければ10月4日から適用される。
【処理水問題、青森で説明会】
東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、青森県漁連は8日、青森市で経済産業省と東京電力による説明会を開いた。出席した県内の漁業関係者からは、風評被害への懸念や対策の不十分さを指摘する声が相次いだ。
【三沢・高瀬さん、新人賞受賞】
第12回日本歴史時代作家協会賞の選考結果が8日発表され、新人賞に、三沢市の高瀬乃一さん(49)の「貸本屋おせん」(文藝春秋)が選ばれた。「貸本屋おせん」は、第100回オール讀物新人賞を受賞した「をりをり よみ耽り」を含む5編の連作を収録。出版統制が強まる江戸時代後期の浅草で、1人で貸本屋を営む女性せんが、読本をめぐるさまざまな事件に立ち向かう。