Free自分たちの力試したい 囲碁全国大会初出場 八戸北高女子チーム

全国高校囲碁選手権に出場する(左から)磯嶋絢心さん、荒屋敷采さん、熊谷心愛さん
全国高校囲碁選手権に出場する(左から)磯嶋絢心さん、荒屋敷采さん、熊谷心愛さん

青森県立八戸北高囲碁将棋部の女子囲碁チームが、24日から東京で開催される全国高校選手権に初めて出場する。メンバーは荒屋敷采(あや)さん(16)、磯嶋絢心(あやね)さん(16)、熊谷心愛(ここあ)さん(16)の2年生3人組で、いずれも昨秋入部したばかり。6月に開かれた県大会では、囲碁歴9カ月ながら見事な読みと攻撃でライバル校を破り、念願の切符を手に入れた。全国での目標は「あくまでも1勝」と謙虚だが、荒屋敷さんは「自分たちの力がどこまで通じるか試したい」と、まだ見ぬライバルとの対局を心待ちにしている。

 昨年10月、部活動に所属していなかった3人は、同部の男子部員に誘われる形で入部した。全くの初心者だったが、コーチを務める第44期北奥羽名人の下斗米均さんの指導を受け、めきめきと上達。2カ月後に開かれた県高校新人大会では、磯嶋さんが個人戦で優勝を果たすほどに成長した。

 新人大会は、31日から鹿児島県で開かれる全国高校総合文化祭への予選も兼ねており、磯嶋さんは団体戦の青森県選抜メンバーに選出。ただ3人は「八戸北として全国へ出たい」と、学校対抗戦のある6月の全国選手権県予選会に照準を合わせ、研さんを積んできた。

 迎えた本番、女子団体の部の出場は同校と県立八戸高の2校。勝てば全国大会出場が決まる中、3人は粘る相手を振り切って全員が勝利を飾った。磯嶋さんは個人戦も制して2冠を達成した。

 熊谷さんは「勝てる自信がなくて、緊張もしたが、練習の成果を出すことができてうれしい」とほほ笑む。

 全国大会の舞台は、棋士あこがれの聖地・日本棋院会館。エースの磯嶋さんは「今までにないレベルの高い大会となる。その場で囲碁ができることを楽しみながら、自分の碁を打ちたい」と誓った。

 
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