Free「子どもたちの声を大切に」 たかまつななさん、八戸市長に呼び掛け

主権者教育の重要性について語り合う熊谷雄一市長(左)とたかまつななさん=18日、八戸市庁
主権者教育の重要性について語り合う熊谷雄一市長(左)とたかまつななさん=18日、八戸市庁

笑いの力で、若者の政治参加や持続可能な開発目標(SDGs)の理解促進に取り組む、「笑下村塾」(東京)代表のたかまつななさんが18日、八戸市庁に熊谷雄一市長を訪ね、子どもたちの声が反映される社会の実現を呼び掛けた。

 笑下村塾は、18歳選挙権が導入された2016年にたかまつさんが創設。お笑い芸人が講師を務める出前授業や、動画投稿サイト「ユーチューブ」での発信を通じ、主権者教育を実施している。同市が昨年12月、たかまつさんを講師に招いてSDGsセミナーを開いた縁で、意見交換の場が設けられた。

 たかまつさんは、4月に施行されたこども基本法で、子どもに関する政策決定に際し、当事者らの意見を聴くよう自治体に義務付けていることなどを説明。「SDGsの本質は行動を起こすこと。社会問題を自分事として考え解決する人材を育てるためにも、子どもたちの声を聴いてもらいたい」などと訴えた。

 熊谷市長は、地域ごとに開催している公民館サロンや、「まちの魅力創生ネットワーク会議」などで若者の意見を聴く場を設けていることを説明。「まちづくりに関心を持ってもらえる仕組みは非常に大切だ」と述べ、たかまつさんの活動に理解を示した。

 
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