Free病児・病後児保育のネット予約本格開始 八戸市、県内自治体で初
八戸市は21日、本年度から段階的に運用していた病児・病後児保育のインターネット予約サービスについて、今月から提供5施設全てで対応可能になり、本格運用が始まったと明らかにした。ネット予約の導入は青森県内の自治体で初めて。これまで予約は電話のみだったが、無料通信アプリ「LINE」を利用して、スマートフォンから予約や空き状況を確認できる。
同日の市議会民生環境協議会で説明した。熊谷雄一市長の政策「子どもファースト」の一環で、子育て世帯の利便性向上を図る。
病児・病後児保育は、乳幼児や児童が病気にかかったり、回復直後で集団生活に参加できなかったりした場合に、保護者に代わって一時的に保育する事業。
市によると、市内では、村上こども医院と滝沢小児科内科医院の2施設が病児保育を、中居林こども園、南売市保育園、明星こども園の3施設が病後児保育をそれぞれ有料で行っている。新型コロナウイルス禍前は、全5施設で年間延べ2千件ほどの利用があった。
ネット予約導入の費用として、市は1施設当たり初期費用30万円、システム利用料35万円を上限として補助する。事業費は325万円で、一部に国費を充てる。4月から病後児保育での利用をスタートし、今月から病児保育でも導入した。
利用する際は、LINEからサービス「あずかるこちゃん」の登録が必要。市こども未来課は「アプリを使って簡単に予約できる」と活用を呼びかけている。