洋野町の久慈平岳（標高７０６メートル）が５月２８日、山開きを迎えた。山頂付近では、恒例となっている参拝馬の登坂行列や、安全祈願祭など多彩なイベントが催され、あいにくの雨にもかかわらず多くの登山客らでにぎわった。

　久慈平岳には、登山口から頂上まで約５キロのハイキングコースがあり、山頂から岩手山や八甲田連峰、太平洋などを一望できる。

　馬の守護神を祭る山頂近くの久慈平神社前広場では、安全祈願祭と山開き式が行われ、岡本正善町長が「来場者の皆さまには、豊かな自然を満喫して心の休息時間にしていただければ幸い」と呼びかけた。

関係者が夏山シーズンの到来を祝い、登山客らの安全を祈った後、参拝馬が神社前から山頂広場までを練り歩いた。

　山頂広場では、地元の特産品を販売する出店が並んだほか、４年ぶりに復活した餅まき、郷土芸能披露なども開催。同町の「アグリパークおおさわ」から山頂を目指す登山会も行われ、入山客が思い思いに楽しんでいた。